ARCHITANZ 2014 3月公演


マルコ・ゲッケ振付 『Mopey』
酒井はなが踊る渾身のソロ

▷『Mopey』(モペイ)


出演:酒井はな
音楽:カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ
振付指導:ダニエル・オトヴァル 
世界初演:2004年3月16日 Peter Boal and Company (New York)
右写真:"Spectre de la Rose" Credit: Les Ballets de Monte Carlo

マルコ・ゲッケは2005年よりシュツットガルトバレエ団にてレジデンスコレオグラファーとして活動。自由な発想から生み出される作品の数々はユーモラスでもありながら確固としたテクニックを要し、世界中のバレエ団から作品委嘱を受け、レパートリー化されています。
今回上演する『Mopey』は2012年、第13回バレエフェスティバルでフリーデマン・フォーゲルがその肉体美と力強い踊りで話題となりました。男性的な色の強い本作に、多彩な表現力を持つ酒井はなが新たな一面をもたらします。

※都合により、振付指導はジョヴァンニ・ディ・パルマからダニエル・オトヴァルに変更となりました。


マルコ・ゲッケ|Marco Goecke
14歳でバレエを始め、ハーグ・ロイヤル・コンサルバトーレ等で学んだ後、ベルリンのハーゲンシアターでダンサーとして活躍。最初の振付作品である『Loch』はハノーヴァー国際振付コンクールで上演された。2005年よりシュツットガルトバレエ団のレジデンスコレオグラファーとして活動開始以来、その独創的かつ卓越したバレエは異才を放ち、国際的な注目を集めている。同バレエ団では数多くのワールドプレミアを発表しており、世界的に有名なバレエ団でも彼の作品は多くレパートリー化されている。
 

ダニエル・オトヴァル|Daniel Bretislav Otevrel
1967年ドイツ生まれ。モナコ王立グレースバレエ学校を経て、バゼル・バレエでキャリアをスタート、マイアミ・シティ・バレエ、ジョフリー・バレエ、トワイラ・サープ・カンパニー、アメリカン・バレエ・シアターなどでソリストとして活躍。ウルスラ・ボールマンの下でワガノワ・メソッドの教員としての訓練を受け、ドレスデン州立バレエ、タリン国立バレエ学校、マドリード・コンセルヴァトワール、カンパニア・ナショナル・デ・ダンツァなどを含む数々のカンパニーや学校で指導にあたっている。同時にカンパニーでのバレエ・マスターとしての活動にも情熱を注ぎ、エストニア国立バレエでは2009年にウヴェ・ショルツの『セカンド・シンフォニー』を指導・上演。2005年よりドイツのライプツィヒ・バレエにて第一バレエ・マスターに就任。2010年から はアウクスブルグにて自身のダンススタジオ、オテヴレル・バレエ・uを開校し、子供から大人、またプロフェッショナルダンサーへ幅広く指導にあたっている。2013年から現在に至るまでエストニア国立バレエのバレエ・マスターとして活動。
 

酒井はな|Hana Sakai
14歳で牧阿佐美バレエ団公演でキューピット役に抜擢され一躍注目を浴びる。18歳主役デビュー以後主役を務める。開館と同時に新国立バレエ団に移籍。柿落としより主役を務める。クラシック・バレエを中心に活動しているがコンテンポラリー・ダンスやミュージカルにも積極的に挑戦、 新境地を拓く。進歩し続ける技術・表現力、品格の高い舞台で観客を魅了する日本を代表するバレエダンサーの一人。現在新国立劇場バレエ団名誉ダンサーとして登録。村松賞新人賞、舞踊評論家協会新人賞、中川鋭之助賞、芸術選奨文部大臣賞新人賞、服部智恵子賞のほか2009年には芸術選奨文部科学大臣賞を受賞するなど受賞歴多数。