ARCHITANZ(アーキタンツ) | 東京都・田町(三田)のバレエを中心としたスタジオ

MENU

ブログ

2020.05.17

【メッセージ】ヤニック・サンペイより

スタッフブログ

招聘講師からのメッセージ・シリーズ第22弾!

今日はヤニック・サンペイ先生です。

 

安心・安全・安定のヤニック先生。

常に私たちの期待を裏切らないクラス運びで、大勢の方に「やっぱりヤニックのクラスが一番好き!」と言わせてしまうほど。

とにかくその指導力と、いくつ目がついているのだろうと思わせるほどのクラス全体を見通す力には定評があります。

そんなヤニック先生からは文章でメッセージを頂きました。

原文、翻訳文と併せてご覧ください。

 

==========

 

親愛なる福田様、アーキタンツのスタッフとダンサーの皆さまへ

ご存じの通り、私は6月末にアーキタンツに戻り皆さまとレッスンをするのをとても楽しみにしていました。
ですが残念がら、今回のパンデミックが原因で日本へ行くことが出来なくなってしまい、とても残念に思います。
私が住んでいるベルリン、そして現在働いているベルリン国立バレエ団も皆さまはじめ全世界の方々と同じ状況にあります。
2ヶ月前より劇場に入ることが許可されておらず、今シーズン全ての公演がキャンセルとなってしまいました。
私達のダンサーも皆さまと同じく、スタジオとステージで大好きな”踊り”が出来る日を待ち焦がれています。


一つ良いニュースがあります。私達のバレエ団では小さいグループずつにはなりますが、来週よりスタジオに戻りトレーニングが出来るようになり、ようやくトンネルの先にある光が見え始めました。
これはアーキタンツにとっても同様、状況は徐々に良くなります。


この世界的な惨事の中で最も重要なことは、前向きであり続けること、そして私たちの未来を信じ続けることです。
ダンサーは体が資本です。
そこで、私達のバレエ団ではダンサーたちがバレエ団のスピリットを持ちつつトレーニングをし続けられるよう、映像プログラムを導入しました。


皆さんご自身のルーティンを作りましょう。
住んでいるアパートのコーナーで椅子をつかみ自分のバーレッスンを、もしくはフロアバーでも良いです。または、ストレッチやヨガをしたりする等、体を動かすことにより良い精神状態を保てます。
一人で暮らしている人たちと連絡をとりましょう。
私はこの状況の中、普段はチャンスがなく連絡が取り合えない沢山の友達とお話をしました。中々お話がすることがない友達と話し合うと良い気分になりますし、なにより人との繋がりの大切さに再度気づくことが出来ました。この状況が私達のつながりを断つことはできません。

アーキタンツより、6月の予定がキャンセルになってしまったという連絡と同時に、2021年に私が戻ってくることを打診されました。
私は来年のシーズンが終わり次第すぐに飛行機に飛び乗り、私達が愛してやまない”踊り”という芸術をスタジオに戻り皆さまと共有する為、東京へ向う事をその日の内に福田さんにお伝えしました。

今は忍耐強く、そしてお互いに気をつけながら規則に従いこの状況を乗り越えましょう。
皆さまに愛をお送りつつ、来年お会いできることを楽しみにしています。
皆さん気をつけて、そして健康でいて下さい。

ヤニック

ーーーーーーーーーー

Dear Tim , staffs members and dancers ,
As you know I was suppose to comeback to Architanz at the end of June to teach and was so looking forward to be back to work and see all of you .
Unfortunately due to to the pandemic it won’t be possible and feel very sad about it .
In Europe , Berlin where I am living and working with the Staatsballett , we are in the same situation as you are as well in the entire world . We are not allowed in the Theater since 2 months and all of our performances have been canceled until the end of this season .
Probably like you our dancers are missing the studio and the stage , doing what they love to do the most : dance.
Some good news , from next week we will be back in the studio to train in small groups , we are seeing the light at the end of the tunnel and you will see it soon as well in Architanz .
The most important in this global tragedy is to keep positive and have faith in our future .
I understand how dancers need to be physical , that’s why we installed a program via video for our dancers to keep a company spirit and not to loose to much shape.
Create your own routine , grab a chair , a corner of your apartment , make your own barre or floor bare , even just stretch , do some yoga , keep your physicality alive , it will help so much your spirit .
Contact people who may live alone , I have got in touch with so many friends I didn’t have the time to catch up with due to our busy life , it feels very good and I realise how important it is to share and be connected and not only when a situation such as this changes our lives .
When Architanz informed me that I would not be able to be with all of you in June , I was asked to comeback in 2021 , on that same day I informed Mister Fukuda that as soon my season will finish next year I will jump in a plane to Tokyo to share with you all what we love most in the studio , the art of dance .
We have to be patient , careful with each other and follow the hygiene rules then we will get through this .
I am sending to all of you my love and look forward to see you next year .
Take good care of yourself , stay healthy.


Yannick

 

==========

 

文面から、しっかり考え思いを込めて書いてくださったのがわかりますね。

残念ながら、今年はコロナ禍の影響で来日することは出来なくなってしまいましたが、その分来年教えに来てくださるということなので、ホッとしました。

ヤニック先生〜、みんなアーキタンツで待ってますよ〜!!

 

 

【講師プロフィール】

Yannick Sempey|ヤニック・サンペイ

ダンサーとしてスイス・バーゼル・バレエ団、ドイツ・オペラ・アムライン、チューリッヒ・バレエ、ドレスデン国立歌劇場ゼンパーオーパー・バレエ、ニースオペラ座バレエなどで活躍。
その後NDT、フォーサイス・カンパニー、ドレスデン国立歌劇場ゼンパーオーパー・バレエ、ノルウェー国立バレエ、カルバーグ・バレエ、東京シティバレエなどで指導。
また、ハーグ王立音楽院、マルセイユ国立高等バレエ学校、ストックホルム・ダンス大学、ヨーテボリ・バレエなどのカンパニー及び教育機関でゲスト・ティーチャーを務める。
さらに、スウェーデン王立バレエとバレエ・マインツでバレエマスターを歴任したのち、現在はベルリン国立バレエ団のバレエマスターを務める。