生島 翔

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15歳の時にアメリカ·カリフォルニア州にあるIdyllwild Arts Academyに単身留学(2001年〜2004年)、ダンスを始める。NYU Tisch School of the Artsのダンス科を3年で卒業し、O-1アーティストビザを取得、その後NYにてベッシー賞受賞歴のあるPavel ZustiakやBrian Brooks、Gerald Caselなどの振付家の作品に出演。2009年にオーストリアで開催される世界最大級のダンスフェスティバルであるImpulsTanz FestivalにてdanceWEB Scholarshipに選出される。その後ドイツ·カッセル州立劇場とソリストとして契約。Johannes Wieland、Yossi Berg、Oded Grafの作品に出演。帰国後はダンスだけではなく、テレビ、映画、ラジオなど幅広く活動。出演作としては映画『関ヶ原』、『悼む人』、『闇金ウシジマくん Part2』他、TV『犯罪症候群』、『きみはペット』、『35歳の高校生』他、舞台『十二夜』(ジョン·ケアード演出)、『ヴェローナの二紳士』(宮本亜門演出)他MV『BIRDY』(堂珍嘉邦)等。

Idyllwild Arts Acedemyはダンスも英語もできなかった僕を、3年後にはアメリカの名門校ニューヨーク大学に合格、その後もダンサーとしてアーティストビザを取得、ドイツの州立劇場にてソリストになり今現在もアーティストとして生活できるところまで来られた原点です。アメリカにも寄宿舎がある芸術学校は3つしかなく(当時)、アメリカの大学受験でもアート系の学校には非常に有利です。カレッジカウンセラーが在中しているので進路の相談もできますし、アート系に進まない選択もできます。午前は普通の学科の授業があり、午後に選択したアートのクラスに続きます。午前の勉強のクラスも義務教育を果たすカリキュラムの中で選択できるようになっており幅広い教育が受けられます。また、選択することにより自主性や個性を伸ばすことができると思います。アメリカならではのディスカッションベースのクラスですし、高校から親元を離れますので僕の場合は自立するのが他の日本人と比べ断然早かったと思います。高校時代は親に対しては反抗期ではなく、感謝の気持ちしかありませんでした。笑
基本的なことですが掃除、洗濯、遊びと勉強の優先順位をつけることなど、勉強やアート、進路などを通して高校生の時に自分と向き合う習慣がつきました。また、世界数十カ国から生徒が集まっていたので、多様性や協調性が自然に身につき、世界どこに行ってもすぐに友達を作れるようになりました。そして、英語においては正直大学から留学する人とは比べ物にならないくらい上手くなります。高校生のほうが難しい話ができなくとも友達を作れますし、大学になると就職や話す内容も少し大人びてくるので、そこで簡単な日常英語しか話せないと本当の意味での友達は作りにくいと思います。高校でしっかり英語を勉強していると深い内容の会話にも対応できるので、友人関係や就職でも圧倒時に有利です。また、Idyllwildは標高1500mの山奥にあるので、勉強やアートに非常に集中しやすいです。他のジャンルのアートにも触れられますし、週末は友人の展覧会や演奏を聞きながら過ごす、という今考えると本当に贅沢な生活をしていました。世界の音楽コンクールで優勝した生徒なども同級生でしたから、レベルが非常に高い生徒もいますし、感性が研ぎ澄まされるようになります。街に出るにも学校の車で10分ほど、しかも週末にしか出かけられないので、アートと英語の勉強をするには完璧な学校です。建物もスイスのログハウスのような丸太でできていて、夕方クラスから帰る道では音楽の個人練習用の丸太小屋からバイオリンやチェロ、ピアノの音などが山の中に木霊します。野生の鹿やアライグマなどが出てきますし、カルフォルニアの山の上なので空気が澄んでおりほぼ毎日晴れます。砂漠地帯の山の上なので冬は雪も降りますし、幻想的な世界です。アート校なので自由な校風ですし色々な考え方を持った人に若い頃から出会えるので、日本で高校に行きどのレベルの大学に入るかを競うために試験勉強をするより、自分の頭で自分には何が必要でどうしたいのかを考えるようになったので、僕には非常に合った高校だったと思います。自主性、グローバル性、個性などを大切に思う方、世界でアートやダンスをしたい方には本当にお薦めの学校です。


浜本 まり紗
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カリフォルニア州オレンジ郡出身の日系 4 世。バイリンガル。ダンサー、振付師、インストラクター、アクティビスト。Infinite Flow創始者。Idyllwild Arts Academy卒業後、慶応義塾大学環境情報学部卒業。同大学大学院政策・メデイィア研究科修士課程終了。プロのアーティストであり、ダンスの素晴らしさを世に提唱する活動家。文化の壁を越え、協調性と信頼関係を育成する言葉なき言語「ダンス」が生み出す魔法を世に広めること、「インクルージョン(Inclusion)」を伝えることを使命に日々、幅広く活動している。

2006年(大学 4 年生の時)、深刻な神経系の病気である「脊髄梗塞」に襲われ、突如首から下の機能を失い、手足がまひし、寝たきりの状態になった経験を持っている。身体的な回復は 早かったものの、PTSDに覆われ精神的に回復するまでは数年かかったが、2010年に社交ダンス と出会い、ダンスの活動を通じて再起し、その後 ロスでプロダンサーとして活動を続けた。その傍ら、自身が過去に手足が不自由であったにもかかわらず、ダンスを通じて社会復帰したという原体験があったため、障がい者を対象にしたダンス指導が米国でも非常に少ないという事実に驚き、車いすダンスに興味を持ち、米国NPO法人Infinite Flow を2015年3月に設立。San Fernando Valley Business Journal Women in Business Newcomer of the Year賞、United Chambers Inspirational Woman of the San Fernando Valley賞を受賞。マスコミでも多く取り上げられ、Red Bull・Facebook・Apple Incなどのグローバルブランドから活動が認められ、協力を経ている。リーダーとして期待が大きい。

Infinite Flowについて:
Infinite Flow(インフィニット・フロー)は、米国初のプロの車いす社交ダンスカンパニーとして 2015 年 3月にロサンゼルス(LA)で創設された NPO で、ダンスとイノベーションを通じて社会にインクルージョンという概念を広めることを目指している。Infinite Flow は設立からまだ 2年であるが、大きな実績を残している。60 回以上 のパフォーマンス、200 人以上の車いすユーザーを指導、150回以上の車いすダンスクラスを実施、 3000 万回以上の Facebook 動画の視聴、60 回以上のメディアで取材。NBCトウデイ・ショー、GOOD マガジン、NowThis、日本のメディアでは TABI LABO、RAFU SHIMPO等の取材を受けている。

Idyllwild Arts Academyについて:Idyllwildの協力のおかげ、DANCEを様々の角度から勉強することができ、それが今日の活動にも繋がっています。午前中の授業のあと、午後はバレエとモダンダンスのクラスの他、歴史、解剖学、振付、などカリキュラムは幅広く、また音楽・美術・演劇・映像・ファッションなどを真剣に勉強している学生に囲まれ、影響を受け、楽しく充実した毎日を送ることができました。Idyllwildは「個」と「個性」を大切にする学校で、ダンスに専念しながら、伸び伸びと学校生活を送れます。キャンパスは自然に囲まれ、かなり贅沢です。質問がありましたら直接メールをどうぞ:MarisaHamamoto(アットマーク)gmail.com


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