【作品・出演者ご紹介】3人の振付家による3本の新作
主催・共催公演スタジオ・パフォーマンス
「3人の振付家による3本の新作」
2023年12月8日(金)、9日(土) アーキタンツにて上演!!
作品・出演者紹介
■『FIVE』
※写真は作品のイメージです。© Yohta KATAOKA
祖母、父、母、姉、そして私。私は5人家族の最年少者として育った。私にとって家族とは心の拠り所であり、そして同時に癒しがたい痛みを齎し続ける鋭い棘だ。この小さな棘をスターティングポイントとして、とても個人的な作品を作ってみることにした。社会学においては、どんなに個人的な問題も社会の問題であると言われている。個人的な苦しみを明らかにすることは、私たちが生きる社会の病相を暴くことになるのかもしれない。
[振付] 中村恩恵
[出演] 祖母:津村禮次郎、父:森重靖宗、母:中村恩恵、姉妹:小坂美桜、小野陽子
中村恩恵 | Megumi Nakamura
ローザンヌ国際バレエコンクールにてプロフェッショナル賞受賞後渡欧。モンテカルロ・バレエ団等を経て、1991年から99年までイリ・キリアン率いるネザーランド・ダンス・シアターに所属し、世界を牽引する振付家たちの創作に携わる。退団後は振付を手掛け、Noism、Kバレエカンパニー、新国立劇場バレエ団等に作品を提供する。舞踊批評家協会新人賞、芸術選奨文部科学大臣賞、服部智恵子賞、紫綬褒章等多数の受賞歴を持つ。
© Tomohide IKEYA
津村禮次郎 | Reijiro Tsumura
観世流緑泉会代表。重要無形文化財(能楽総合)保持者。社団法人日本能楽会・社団法人能楽協会会員。一橋大学在学中に観世会に所属し、女流能楽師の開祖、津村紀三子に師事。1969年、観世流師範。1974年に緑泉会会主。1991年、重要無形文化財保持者に認定される。古典能の公演のほか指導者として若手の育成に努める。また、他ジャンルのアーテイストとのコラボレーションや新作能、創作的活動にも意欲的に取り組んでおり、アレッシオ・シルベストリン、森山開次などのダンサーとも共作、共演している。イギリス、ベルギー、スペイン、シンガポール、スウェーデン、ノルウェーなど海外公演も多数。
森重靖宗 | Yasumune Morishige
音楽家。声、チェロ、エレキベース、その他の楽器を用い、即興演奏を中心に音楽活動を行う。国内外の数多くの音楽家や舞踏家等と共演する他、灰野敬二率いるロックバンド、不失者のベーシストとしても活動(2015年11月~2017年7月、2021年12月 ~)。
小坂美桜 | Mio Kosaka
2000年生まれ。2004年より倉本バレエスタジオにてバレエを始める。倉本幸樹、倉本みしね、斉藤希に師事。
小野陽子 | Yoko Ono
5歳よりクラシックバレエを始める。2020年にお茶の水女子大学舞踊教育学コース入学。その後、平原慎太郎、大宮大奨等のダンス作品に参加。2022年にアーティスティック・ムーブメント・イントヤマにて審査員賞受賞。現在は大学にて創作活動を行いながら、様々な作品に参加しダンスを学んでいる。
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■『見我・A Step Forward』
© CHEN You-Wei
人の心の奥底には、異なる自分になりたいという思いが秘められている。人生のある時点で、覚悟を決め、今いる場所から一歩踏み出すことを選択し、迷わずに未知の世界に飛び込み、自分自身の新たな能力に挑戦しようとするかもしない。孤独に立ち向かい、霧の中で浮木や光を探し求め、何度も転んで走り、そして再び転ぶ過程を通じて、探求し、学び、理解することで、体を一歩一歩「自分」に近づけていくのだろう。
ユーグァンは、ダンサーであるインインが初めて日本の伝統文化を学ぶ過程で得た変化にインスパイアされ本作を制作。インイン自身が自己探求を続ける姿をソロ作品として発表する。
[振付] WANG Yeu-Kwn ワン・ユーグァン(微光製造)
[出演] LEE Yin-Ying リー・インイン(微光製造)
© CHEN Wei-Sheng
WANG Yeu-Kwn | ワン・ユーグァン
台湾のカンパニー、微光製造(Shimmering Production)の芸術監督。
雲門2(台湾)にてダンサーとして所属し、2016年~17年にかけてCloud Gate Art Makers Projectの資金援助を受け、独立創作を開始。 19年、リー・インインとともに「微光製造」設立。作品制作を続けるとともに、一般の方を対象としたダンス・ワークショップ長期プロジェクト「Hand in Hand, We Dance」を展開。
また、雲門劇場(Cloud Gate Theater)、台中国家歌劇院、宝蔵巌国際芸術村、衛武営国家芸術文化中心などと協働し、ワークショップ、振付委嘱、公演を行っている。
近年彼の作品は、人と都市、人と環境の間のつながりと断絶を探求し、都市における身体的疎外を懸念している。空間やオブジェクトを実験的に使用することで、動きを解体し、ダンスを通して現代における哲学的な問題を提起している。「人間関係に関する三部作の質問プロジェクト」を自分自身の関係から問いかけを始めている。第1部の『Beings』で、21年に日本で開催された「ヨコハマダンスコレクション2021-
© CHEN You-Wei
LEE Yin-Ying | リー・インイン
「微光製造」の主要メンバー。2021年に出演した作品『Beings』で、日本の「ヨコハマダンスコレクション2021-
近年、異なる分野のアーティストと連携し、パフォーマンスの多様な可能性を探求しており、映像制作や演劇のボディワークデザインなどにも取り組む。2009年~19年まで雲門2(台湾)にてダンサーとして所属した。2019年には国家文化芸術基金からの助成金で東京で舞踏を学ぶために日本に渡航し、2023年にはACCアジア文化協会の支援を受けて日本を訪問。
微光製造 | SHIMMERING PRODUCTION
微光製造は、ワン・ユーグァンとリー・インインによって2019年に共同設立された。カンパニー中心的な活動は、作品制作及び「Hand in Hand, We Dance
彼らは紙と墨の使われた2人のパフォーマンスを通じて、創作関係の最初の作品となる「Beings」を制作。この作品は2021年に「横浜ダンスコレクション・コンペティションI」のトリプル受賞を果たし、ギリシャの「Aerowaves」やドイツの「Tanzkongress」アートフェスティバルに招待され、ドイツのダルムシュタット州立劇場(Staatstheater Darmstadt)などで上演。2023年~24年には、日本、スペイン、ポルトガルなど世界各国での上演権を得る。
助成|
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■『Quartet』
© Shizen KAZAMA
Quartet(カルテット)→四人組、四重奏
この作品では、男性二人、女性二人のカルテットとして作品に取り組む。
性別、外見、国籍など、目に見える情報でカテゴライズするのではなく、多様性が認められ始めた中で『個』として存在するとはどういうことなのか。
表面的性別と内面的性別、自分と他人、光と影、意識と無意識、など相対するものをクラシックバレエとコンテンポラリーダンスの要素を用い『個』とは何かを問う。
また、音楽についても、クラシック音楽の他に、作曲家である平本正宏さんにご協力頂き、クラシック音楽とオリジナル音楽のコントラストのある作品を目指す。
[振付] 岡本壮太
[出演] 梶田留以、中村春奈、根岸澄宜、岡本壮太
[音楽] 平本正宏 他
© Shizen KAZAMA
岡本壮太 | Sota Okamoto
8歳よりクラシックバレエを始める。2003年、文化庁新進芸術家国内研修生。ドイツ国立ベルリンバレエ学校卒業(Bachelor of Arts取得)。ドイツ・メクレンブルグ州立劇場バレエ団、Noism1、チャイコフスキー記念東京バレエ団を経て、二見一幸、遠藤康行、Paul Juliusなどの作品に出演。振付家としても活動、23年SAI DANCE FESTIVAL Competitionにて、振付作品が韓国招聘作品に選出。
© Yasuhiro OKADA
梶田留以 | Rui Kajita
福島県出身。バレエを安部仁子に師事。大阪芸術大学舞台芸術学科舞踊コース卒業。その後、新潟市民芸術文化会館専属舞踊団Noismに所属。2016年より東京に拠点を移し、遠藤康行、森山開次、柳本雅寛、島地保武、菅沼伊万里等の作品に出演。ダンス公演だけでなく、ミュージカル、コンサートなどにダンサーとして出演、同時に様々な作品で演出・振付アシスタントとしても活動している。
© Ayumu GONBI
中村春奈 | Haruna Nakumura
5歳よりバレエを始める。1995年 田中千賀子バレエ団に入所。1999年 第12回こうべ全国舞踊コンクール女性ジュニア2部 第2位。2000年 第57回全国舞踊コンクールバレエ第2部 第3位。2001年 第14回こうべ全国洋舞コンクール女性ジュニア 第1位。2004年 ベルギー アントワープ・ロイヤル・バレエスクール留学。2008年 Kバレエカンパニーに入団。2009年9月 ファースト・アーティスト、2010年12月 ソリスト、2015年8月 ファースト・ソリストに昇格。2017年8月 退団。現在フリーランスとして活動中。
© Shizen KAZAMA
根岸澄宜 | Kiyonobu Negishi
1995年 母、根岸真由美のもとでバレエを始める。2001年 ロシア ボリショイバレエ学校へ留学。レオニッド ジダーノフに師事。2004年 同校卒業、ドイツ ジョンクランコバレエ学校へ留学。ピョートル ペストフに師事。2005年 ドイツ ライプツィヒバレエ入団。ウヴェ ショルツをはじめ、ヨハン インガー、オハッド ナハリン、マリオ シュルーダーなど数々の作品を踊る。2018年 同バレエ団を退団し帰国。現在フリーランスとして活動中。
※公演概要はこちら
【会場・お問い合わせ先】
スタジオアーキタンツ
東京都港区芝浦1-13-10 第3東運ビル4階
TEL:03-5730-2732
みなさまのご来場、心よりお待ちしております!!
提携|ヨコハマダンスコレクション2023、城崎国際アートセンター (豊岡市)
助成|芸術文化振興基金助成事業
主催|株式会社アーキタンツ