studio ARCHITANZ 新企画がいよいよ始動!
アーティスト・サポート・プログラム(A.S.P.) 決定者のお知らせ
日本のコンテンポラリーダンス作品を踊るダンサーに基礎的な技術力を!
世界をもあっと言わせるような作品の創出や成熟された振付家の育成を!
東京のダンスシーンをもっともっと刺激的で豊かなものに高めていきたい。
アーティストが作品創作をしていくために今、必要なサポートとは何か??
それをカタチにしたA.S.P.(アーティスト・サポート・プログラム)がいよいよスタートします。
多数のご応募、ありがとうございました!
振付家が集中してクリエイションができる環境をスタジオアーキタンツが包括的に提供する、継続的プロジェクトA.S.P.には40名を超えるアーティストの皆様からご応募いただきました。
予想を遥かに超える沢山の方々からご応募をいただき、現在の東京でのクリエイションにおける環境の厳しさを改めて痛感しました。お一人お一人のダンスに対する真剣な思いと向き合い、選考は困難を極めました。
舞台芸術評論家の石井達郎氏、池野恵氏、DNAプロデュサーの宮久保氏の多大なるご協力も賜り、本プログラム採択は下記の5名で決定致しましたので、ここにご報告させていただきます。
- A.S.P. サポートプログラム採択者(3名)
青木尚哉|Naoya Aoki
16才よりダンスを始め、ジャズダンス、クラシックバレエ、モダンダンスの基礎を学ぶ。加えてボディーワークを学び、身体の構造に対する知を深め、自身のメソッド「ポイントワーク」を開発。全国各地でのワークショップを展開。指導ほか作品を多数提供している。近年は一般的な社会における「ダンスの活用」について視野を広げ、小学校への派遣授業や、地域公共ホールとのワークショップ公演なども手がける。
2004~08年 Noism在籍。2013年 JAPON dance project(本拠地:モナコ)を仲間と共同で立ち上げる。
2014年 JAPON dance project 2014「CLOUD/CROWDクラウド/クラウド」を新国立劇場にて発表。2015年 日本バレエ協会にて「互イニ素」を発表。2016年 JAPON dance project 2016「Move/Still」を発表。
==選考にあたって、スタジオからひとこと!==
今までのキャリアを経て、具合的な次なるステップ、これからの進む道がはっきりと感じられました。まさに“今”このサポートでネクストステージに進んで欲しい。期は熟した、と感じさせられるアーティストです。
黒田育世|Ikuyo Kuroda
BATIK主宰、振付家・ダンサー。6歳よりクラシックバレエをはじめる。谷桃子バレエ団に所属しながら97年渡英、コンテンポラリーダンスを学ぶ。00年より伊藤キム+輝く未来で活動。02年にBATIKを設立。バレエテクニックを基礎に、身体を極限まで追いつめる過激でダイナミックな振付けは、踊りが持つ本来的な衝動と結びつき、ジャンルを超えて支持されている。これまでの主な作品は、02年『SIDE B』、04年『SHOKU』、04年『花は流れて時は固まる』(09年改訂版)、05年『ラストパイ』、07年『ペンダントイヴ』、09年『ブ、ブルー』、12年『おたる鳥を呼ぶ準備』、14年『落ちあっている』、15年『波と暮らして』など。カンパニー作品だけでなく、演劇の役者も起用し言葉を用い、09年『矢印と鎖』、10年『あかりのともるかがみのくず』を発表。
また、ダンスアンブレラ・フェスティバル、ベネチア・ビエンナーレ、スペイン・サラゴサ万博、シンガポール インターナショナルフェスティバル オブ アーツなど、海外公演も多い。受賞歴として、2002年横浜ダンスコレクション200ランコントル・コレグラフィック・アンテルナショナル・ドゥ・セーヌ・サン・ドニ 2002年ヨコハマプラットフォーム ナショナル協議員賞、03年SPACダンス・フェスティバル「優秀賞」、03年トヨタ コレオグラフィーアワード 2003 次代を担う振付家賞・オーディエンス賞、04年「朝日舞台芸術賞」、06年「舞踊批評家協会賞」、10年 第4回 日本ダンスフォーラム賞、15年 第9回 日本ダンスフォーラム賞。
カンパニーでの活動に加え、金森穣率いる「Noism05」への振付提供や、舞踏家の笠井叡、演出家の飴屋法水、作家・古川日出男らとの共作、NODA MAPの演劇作品での振付け、映画『告白』(監督:中島哲也)への出演など、ジャンルを超えて活動している。
http://batik.jp/
==選考にあたって、スタジオからひとこと!==
中堅、大人数を抱えるカンパニーの問題点を露わにした。
日本のコンテンポラリーダンス界が直面している壁をぶち壊してその先を見せて欲しい!
今後カンパニーを継続して行くためにも、このサポートプログラムをどうか有効に生かしてください。
ダイスキーズ|Daisukes
「 ダンスと音楽が大好き」その初期衝動を持つダンサー二人 大宮大奨・小畑大左衛門 (OBA)によるダンスユニット。 お互いに渡米経験をし、ニューヨーク主要ダンススタジオ Broadway Dance Center NYC, Steps on Broadway, Peridance Capezio Centerにて学び、講師としても経験を持つ。
大宮大奨
11年よりソロ活動を開始。13年イ タリアン・インターナショナル・ダンス・フェスティバルにて日本人初新人振付 家として優勝、14年ニューヨークにてアジアコミュニティーへのダンス活動の貢 献により、日本人初、新人アジア人ダンサーとしてジェイディン・ワン・アワー ド受賞。2016年南インドに渡りインド政府公認シバナンダヨガ講師資格を取得。
小畑大左衛門(OBA)
国内外のダンスバトル・コンテストにて優勝を多数獲得。ある種の資格マニアであったことを自覚し、世界放浪の旅へと出発。帰国後、早稲田大学藝術学校入学。二級建築士取得。現在は、自身の身体でしか成しえない身体表現を楽しんでいる。
==選考にあたって、スタジオからひとこと!==
踊りざまと生き様のリンクが垣間見えるダイスキーズ。 2人からそれぞれに放たれる特異稀で強烈な”魅力”に大きな可能性を感じています。 彼らが唱える秀でたダンスに対する考え方やアプローチの手法から目が離せません。 同時にネットワークの幅が広い。有能なアーティストが彼らのサポーターとして集い、どんな展開を繰り広げてくれるのか! 無論、私たちも期待せずにはいられません。
- A.S.P. サブ・サポートプログラム採択者(2名)
奥野美和 | Miwa Okuno
3歳よりモダンバレエを大川悦子に師事する。
2007年より北村明子率いるLeni-Bassoに参加し国内外で活動後、2009年よりソロ活動を開始。
独自のメソッドとして骨と肉の存在に重点をおいた動きの研究を行い「自由になる為の解体された身体」をテーマに振付を行う。
ダンス作品以外にも「身体」を基盤にした映像作品の創作やギャラリーでの身体インスタレーションなどのアウトプットも積極的に実施。
作品「ハイライト オブ ディクライン」はコンテンポラリーダンスコンペティション横浜ダンスコレクションEX2013にて「若手振付家のための在日フランス大使館賞」と「MASDANZA賞」をダブル受賞し、同年MASDANZA18(スペイン)ではソロ部門にて”審査員賞”を受賞。現在までに東京・スペイン・パナマ・シンガポール・マレーシアの5カ国にて計13回の再演を行う。
2015年春より現在東京藝術大学大学院美術研究科先端藝術専攻に在籍し身体表現の可能性を研究する。
==選考にあたって、スタジオからひとこと!==
若手のソロダンサーとして海外経験が豊富!公演だけでなくレジデンスアーティストとして現地での作品制作にも積極的な奥野美和。振付家としても、カンパニー旗揚げを視野に入れたグループ活動がどう展開されるのか。今後を注目していきたい!!
田代理絵 | Rie Tashiro
ストリートカルチャーに刺激を受け、ダンスを始める。音楽・建築・メディアアートなど様々な分野の アーティストとタッグを組み、作品を制作。横浜ダンスコレクションEX2015コンペティションIファイ ナリスト。2015年度日韓ダンスプロジェクトの振付家に選出され、Seoul performing arts festival、横 浜ダンコレクション企画のアジアセレクションプログラムで韓国人振付家KimJiukとの共作を発表。個 人でもSeoul international improvisation festivalやInternational Society on Electoric Arts等海外のフ ェスティバルに招聘される。また昨年度急な坂スタジオのレジデンスに選出され、ワークインプログレ スを通じて団体「AYATORI」を立ち上げ、ソロ以外にも創作活動をしている。
==選考にあたって、スタジオからひとこと!==
ストリートダンスをベースとして他ジャンルとの作品創作に積極的。
彼女自身がオリジナリティーに溢れている。フレッシュな着眼点で面白い作品を見せて欲しい!!
ワークショップやスタジオパフォーマンスをはじめ、上記5組の皆さんとアグレッシブにプロジェクトに取り組んでいきます!今後の活動にご期待ください。
助成|アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
主催|株式会社アーキタンツ