2017年1月8,9日、『世界との出会いin滋賀』が開催されました!

年始にもかかわらず、多くの方にご来場いただきありがとうございました。世界との出会いin滋賀の模様をお伝えします。会場となった滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールは、琵琶湖に面する大、中、小のホールを兼ね備えた滋賀を代表する劇場です。開放的な空間、誰もが訪れやすい建築物、音楽・ダンス・演劇と多くの主催企画を行い、日本全体をみても非常に活発な事業を行う劇場の一つです。リハーサル室にて行われたクラスも7都市の中で一番大きいスタジオのサイズです。そんな中、オーウェン先生と、マイケル先生のクラスが行われました。

オーウェン先生は、神戸女学院大学でも指導をなされ、日本の経験も長く、振付家としても活躍なされている方です。オーウェン先生のクラスは的確な指導と、クリアなデモンストレーションが非常に特徴的でした。シャープな動きと、スタジオ全体まで届くような大きな動きで、丁寧に指導をしてくださいました。手を伸ばす方向、足を延ばす方向、顔の向き、それらがクリアになると、動きまで大きく見えます。センターでは非常に複雑な動きも行いました。生徒はもちろん、ピアニストの方もどうやった?と一回ではわからないほど難しい動きでしたが、生徒もチャレンジの気持ちを全面に出して、やり遂げた時の受講生の方々の笑顔は忘れられません。

そして、振付家としての本領を発揮するコンテンポラリーバレエのクラス。バレエに基づいて組み立てられたクラスで、一見シンプルに見えますが、シンプルな動きが組み合わさって一つの踊りとなった時には、シンプルな動きも非常に複雑な一面を持ちます。
『動きの形も重要だけど、動きの中に自分自身の経験や人生の一部をどう入れていくかが大切です。』
深い言葉です。バレエやダンスが単純な肉体運動に収まらず、人の心を動かす事に繋がる『表現』にまで昇華していくには、こういったある種哲学的な考えを忘れてはいけないと思わせてくれます。最終的にはわずか1時間半という時間の中で、短い一つの作品とも思えるものを受講生の皆さんで作ってくれました。受講生の方々も皆さん、本番の舞台に立っているような顔つきになっていました。オーウェン先生の作品を生で見たい!と思わせてくれるクラス内容でした。

そして、恒例のマイケル先生のペダゴジーワークショップ。まつもとリポート でも少しお知らせしましたが、マイケル先生のペダゴジーワークショップは、『ワガノワメソッドをベースに、ダンサーとして様々なカンパニーで活躍した経験、バレエ学校での指導経験をミックスし、現代に通用するバレエメソッドを伝えるクラス』との事です。何か一つの決まったメソッド(ワガノワ、フランス、ロイヤルなど)の指導方法を提示するのではなく、いかにしてマイケル先生自身が多くのスタイルをその道の素晴らしい人たちから学び、実際に自分の身体でそれらのスタイルを吸収し、それぞれのベストな部分を組み合わせ、指導を行ってきたのか、そしてアントワープの校長として認められるまでになれたかを伝えてくれます。
『いかに頭を賢く使って、世界中の情報を取り入れながら自分の指導に活かし、生徒を伸ばすか?』
多くの指導者の方々が常に考えている指導する際の命題だと思います。その方法を多くの実践と経験を踏まえて、指導してくださるこのペダゴジーワークショップは、これから指導をしたいと思っている若手教師の方から、長年指導に携わってきたベテラン教師の方まで、多くの刺激と新しい指導の観点を提供してくれます。そのペダゴジーワークショップも、残すところ金沢と広島の2回!是非ご参加ください!

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残り2回の『世界との出会い』。各地でご好評いただいております!現在までに5都市で開催された『世界への歩み』のオーディション通過者も続々と決まっています。是非奮ってご参加ください!
また、各都市でのオーディションから選ばれた方は、2017年3月24~31日に東京アーキタンツで開催される1週間のインテンシブコース『世界への歩み』にご参加頂けます。
今後の開催地の詳細は、こちら!

各都市で皆様にお会いできることを、心より楽しみにしております!


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