12月29日、30日、『世界との出会いin東京』が開催されました!
年末も忙しい中、東京、スタジオアーキタンツにて開催された世界との出会い in 東京。ご存じの方も多くいらっしゃいますが、スタジオアーキタンツは倉庫ビルの建物を改装して作られたものです。一級建築士事務所でもあるアーキタンツならではの工夫です。(アーキタンツは、建築を表すarchitectと、ダンスを表すtanzを組み合わせて作られた造語です。)
今回も仙台・まつもとに引き続き、オリヴィエ先生と、マイケル先生、そしてジュニアクラス、ポアントクラスではサンドラ先生にご指導いただきました。
オリヴィエ先生のクラスは仙台、まつもとのレポートでも紹介させていただいた通り、体中で呼吸ができるような柔らかく、広がりを持つクラスをしてくださいました。コンテンポラリーバレエのクラスでは、多くの受講生の方々が作り出す柔らかいエネルギーがスタジオ中に溢れるような、オリヴィエ先生ならではのクラスが展開されました。
サンドラ先生のクラスは、基本をしっかりと、そしてその基本が『表現』にまで繋がるような道筋を示しながら行われるクラスです。一つのプリエ、一つのエポールマンが舞台上の表現にまで活かされていく事がとてもよくわかります。レッスンがレッスンで終わらず、本番へとつながる在り方、非常に勉強になります。クラス後半では受講生の方々も音楽を感じ、何かを表現しようという集中力が強く感じられるクラスをしてくださいました。
そして今回のレポートではピアニストに注目したいと思います。ピアノを弾いてくださったのは、ショーン・ホームズさん。ショーンはイギリス・ロンドンを中心に活動するフリーのバレエピアニストです。(ショーンは前日まで、アーキタンツでピアニストのためのワークショップを開催してくださいました!http://a-tanz.com/8916)
日本の多くの教室のバレエクラスではCDが基本となっていますが、アーキタンツのクラスでは常にバレエピアニストによるクラスをご用意しています。もちろん『世界との出会い』でも全てのバレエクラスはピアニストによる生演奏で行われています。ピアニストは、音楽を提供するパートナーであるダンサーと同等に重要な存在です。教師の要求を即時に音楽に反映させる、融通のきく豊かなレパートリーを有します。洗練された音楽性と正確なテンポとの的確なバランスをとり、ダンサーが実力を最大限に発揮できるように演奏をする専門職です。
数多くのカンパニー、教師との経験から、クラシックからポップミュージック、ジャズなどなど多くのジャンルの音楽を弾いてくださるショーンのピアノは、単純に耳で聞いているだけでも楽しいです。ただ音楽を奏でるだけではなく、受講生の様子と先生の要求を見て、時には強い音楽で受講生の背中を押してくれ、時には優しい音楽で受講生をリラックスさせてくれる、クラスを支える存在です。講師、ピアニスト、受講生の方々が作り上げているバレエクラス、一つ一つがとても重要な存在で、『素晴らしいクラス』を提供していくのに欠かせない事だと実感させていただきました。(クラス内容について話すオリヴィエ先生とショーン)
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2016年の『世界との出会い』もこの東京が最後!2017年は滋賀、金沢、広島と続きますが、是非多くの方々にご来場いただき、講師やピアニスト、そして他の受講生の方々との『出会い』を楽しんでいただければと思います。