夏休みのアーキタンツ〜その③〜 NDTの”シンデレラ・ガール”が受けに来てくれました!
スタッフブログNDTの“シンデレラ・ガール”こと、飯田利奈子さんがクラスを受けに来て下さいました!
NDT(ネザーランド・ダンス・シアター)は、世界で最も人気の高いダンス・カンパニーの1つ。
そのメイン・カンパニーであるNDT1に2018/19シーズンから所属しているのが、飯田利奈子さんです。
なぜ、飯田さんがシンデレラ・ガールなのか?
今日はドラマのような本当の話を、皆さまにお話したいと思います。
※写真は飯田さんと元NDT1ダンサー、ペドロ・ゴメス先生
飯田利奈子さんは、2018年に開催された【ARCHITANZ 2018】公演のヨンスン・ホ振付作品『The edge of the circle』に出演されました。
その時、パートナーとして踊られていたのが、ダンサーとしても振付師としても今なにかとメディアで話題の辻本知彦さん。
他にもそうそうたるダンサーが出演していましたが、飯田さんは中心的ダンサーとして素晴らしいパフォーマンスを見せて下さいました。
※写真はARCHITANZ 2018『The edge of the circle』での飯田さん
と、時を同じくしてアーキタンツに招聘講師として来日していたのがクリストフ・ドッズィー。
【ARCHITANZ 2018】公演のリハーサルの合間を縫ってクリストフのクラスを受けていた飯田さん。
公演が終わったら、ヨーロッパにいくつかのカンパニーオーディションを受けに行くことを、クリストフに相談していました。
しかし、飯田さんはそのオーディションで大変苦戦を強いられたそうです。
それを知ってか知らずか、クリストフは以前所属していたNDTに飯田さんがカンパニークラスに参加できるよう話を通してくれました。
なかなか粋なことをするぜ、クリストフ・ドッズィー!!
そんな見かけによらず優しいジェントルマン、ムッシュ・クリストフはこの秋来日予定なので要チェックです!
ま、今はそれは置いといて。笑
で、NDTのカンパニークラスを受けた飯田さん。
世界中から素晴らしいダンサーが集まっているこのカンパニーのクラスを、そのメンバーに混じって受けられること自体、本当にスゴいことだと思います。
彼女にとっても、大変貴重な経験だったことでしょう。
クラスは淡々と進んでいきます。
そして、最後の最後。
左のグランワルツの時です。
彼女の動きが、そこにふっと通りかかったNDTディレクター、ポール・ライトフットの目に止まりました!
そして、ポールのはからいで翌日プライベート・オーディションを受けられることに!!
その結果は、、、
皆さん、もうわかりますよね。
合格、NDT1入団。
そして飯田さんは今年2019年に13 年ぶりの来日公演を果たしたNDT1メンバーとして来日していました!
今回は彼女が出演している作品ではなかった為出演は叶いませんでしたが、本国ではガンガンに踊らせて頂いているとのこと。
いや〜、あまりにドラマみたいなストーリーで、これを書いている私自身もはじめは冗談だろ!?と思ったのですが、真実です。笑
もちろん、その夢を掴み取ったのは飯田さんの実力ですが、彼女いわくやはりアーキタンツでの出会いや取り組みが大きかったみたい。
今回のインタヴューで大きく3つのことを挙げてくださいました。
①アーキタンツのクラスを受けている際に、その時の講師だったクリストフ・ドッズィーとヨンスン・ホに自分がヨーロッパにオーディションを受けに行くことを相談していた。そのことによって、講師の二人はオーディションで何が必要なのかをクラスの中で的確に指導してくれた。
②オーディションを受けに行ったのが【ARCHITANZ 2018】公演の直後だったので、身体が仕上がっていた。
③クラスや公演でお世話になったヨンスン・ホが激励の意味も込めて、彼女の作品の振りをオーディション用にプレゼントしてくれた。
お話をお聞きして、飯田さんにとってアーキタンツが重要な場として存在できたことを光栄に思います。
しかし、実際はどこで誰と出会うかは誰にもわからないし、運命を切り開くのは自分次第です。
今回の飯田さんのお話は稀なことかもしれません。
でも、アーキタンツには常に世界中から多くの人が出入りしています。
お客様それぞれの関わり方で、アーキタンツを活用していただけたら嬉しく思います。
そしてアーキタンツとしても、お一人でも多くの方の重要な場になれるよう取り組んでいきたいと思います。
飯田さん、今回は貴重なお話、本当にありがとうございました!